月額料金の安さやユーザー目線に立った使い勝手が良いサービスで人気を集めているIIJmio(アイアイジェイミオ)。
インターネットプロバイダーの老舗「IIJ」が運営しているので、信頼度もバツグンの格安SIMです。
ですが、もちろん注意が必要なデメリットもあります。
そこでこの記事では、IIJmioのメリット・デメリットをとことん掘り下げて紹介します。
月額料金や通信速度はもちろん、便利機能やサポート体制まで解説しているので、IIJmioが自分にぴったりの格安SIMかどうか判断できるはずです。
IIJmioを実際に利用しているユーザーからのリアルな口コミも紹介するので、IIJmioが気になっている人はぜひ参考にしてくださいね。
IIJmioの基本スペック教えます
総合ランキング 7位 | |||
主なプラン | |||
2GB 850円 / 5GB 990円 10GB 1,500円 / 15GB 1,800円 20GB 2,000円 |
|||
使用回線 | iPhone購入 | android購入 | |
ドコモ・au | |||
最安値プラン | 5G | パケットシェア | パケット繰越 |
2GB 850円 | |||
口座引落 | LINE年齢認証 | かけ放題 | 最低利用期間 |
500円/5分~ | 1ヶ月 |
一言でいうと、IIJmioは「格安SIMの魅力を詰め込んだ格安SIM」と言えるのではないかと思います。
IIJmioはデータ容量を細かく選べますが、どのプランも料金の安さはトップクラス。
とくに、20GBを月額2,000円で利用できるのはかなりお得です。
もちろんもう少し安い格安SIMはほかにもありますが、通信速度や通話品質とのバランスを考慮すればIIJmioのほうが快適に使えますよ。
IIJmioはお昼休みなど回線が混みあう時間帯の通信速度は落ちるものの、ほかの時間帯はMVNO系の格安SIM(※)の中では比較的速いスピードが出ているので、使い勝手は良いでしょう。
さらに、IIJmioは低速モード(節約モード)とバースト機能の両方を使えるので、低速状態でもほかの格安SIMより快適に使える点も大きな魅力です。
パケットシェアや翌月への繰り越しにも対応しているので、料金の節約にも活かせるのが嬉しいですね。
さらに、IIJmioは日本のインターネット業界を初期から支えてきた老舗のプロバイダーなので、企業としての信頼度も高いです。
格安SIMへの乗り換えが初めてという人でも安心して利用できますよ。
ただ、上記のような特徴が人気のため、最近は利用者が増え回線が少し混んでいる印象があります。
詳しくは後述しますが、当サイトで実施した速度測定結果では昼休み時間が10Mbps程度だったので、その点を考慮してランキング順位は6位となりました。
- ※MVNO
- モバイルバーチャルネットワークオペレーターの略称。大手キャリアの回線を借りて通信サービスを提供している会社のこと。
IIJmioの口コミからみるメリットとデメリット
格安SIMの乗り換えで後悔しないためにも、実際に使っているユーザーのリアルな声をチェックすることは重要です。
そこで、当サイトでは実際のIIJmioユーザーにアンケートを実施しました。
寄せられた口コミのなかからIIJmioのメリットとデメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
口コミからわかるメリット
まずは、実際のユーザーはどのような点をメリットと感じているかを見てみましょう。
利用料金が安いことです。私の場合は乗り換えで端末も同時に購入し、相場よりも2万円ほど安く購入できました。入会時の手数料半額、通話オプションの割引など、キャンペーンが豊富です。うまく利用すれば、とてもお得に利用できます。
家族3人でauを使っていましたが、昨年春にIIJmioに乗り換えました。通信速度がどれほど遅くなるか心配でしたが、お昼どきにスローになるものの、auの時と何ら変わりなくフツ―にく使えています。キャリアメールは使えなくなりますが、Gメールの方が使ってみると便利で、慣れてしまえば問題ありません。
余った通信量を翌月に繰り越せるので、沢山余ったら、翌月の通信契約のギガ数を少なくして、節約できる。低速モードが通信量が減らずに使えるので、遅くてもユーチューブが見れるので、よく使って、通信料を節約する。
アンケートでは料金の安さをメリットに挙げる口コミが多く寄せられました。
月額料金の安さはもちろん、他社からの乗り換えと同時にスマホ端末を購入すると割引が適用される点も嬉しいポイントです。
事務手数料が割引になるキャンペーンなども豊富に実施されているので、お得に乗り換えられる点をメリットに感じているユーザーが多い印象でした。
通信速度については、「お昼休みは遅めだけど許容範囲」という口コミがありました。
お昼以外の時間帯では通信速度が出ていることや、料金の安さなどほかのメリットも考慮すればバランスがとれているということでしょう。
そのほか、あまったデータを翌月に繰り越せるサービスや低速モードをメリットに挙げているユーザーもいました。
データ容量を自分でコントロールできるので、とことん節約して使いたい人にはピッタリの格安SIMと言えるでしょう。
口コミからわかるデメリット
次に、IIJmioのデメリットについて、ユーザーのリアルな口コミを見てみましょう。
だいたい11時半ごろから日によって通信速度が遅く感じることがあります。13時を過ぎたころには速度も通常通りになっているように感じます。
都内の駅周辺で全く繋がらない
トラブルが起きた時に連絡するところが分かり辛かったもう少し分かりやすくして欲しいと思った実店舗が無いので自力で解結する必要があるのは時間が無いと非常にストレスが溜まると思う
通信速度に関して、「お昼時や駅周辺が遅い」という口コミがありました。
お昼休みや人混みの中など、回線が混雑する状況で通信速度が落ちてしまうのはMVNO系の格安SIMとしてはある程度しょうがない部分ではあります。
そのため、「お昼休みでも動画をたくさん見たい」「時間帯を気にしないで高速通信を使いたい」という人には向かないでしょう。
ですが、IIJmioはお昼時以外の時間帯ではかなりスピードが出ているので、時間帯によって用途を使い分けられる人であればそれほど大きな問題にはならないかと思います。
また、実店舗(キャリアショップ)がない点をデメリットに感じているという口コミもありました。
低料金を実現するためにキャリアショップを構えていない格安SIMは多いですが、万が一の際にキャリアショップを利用したいという人はY!mobileやUQモバイルを検討するとよいでしょう。
しかしながら、「IIJmioは電話でのサポートを利用できるのでキャリアショップがなくても問題ない」という口コミもありました。
格安SIMによってはチャットツールでしかサポートを利用できないケースもあるので、自分がどのレベルのサポートを利用したいかが重要な判断基準になりそうです。
IIJmioの通信速度に関するメリットとデメリット
通信速度は実際の使い勝手に大きく影響する項目です。
ここでは、当サイトで実施した通信速度の測定結果を紹介するので、自分の用途とマッチするスピードかどうかチェックしてみましょう。
当サイト速度ランキング | ||||
平均速度 | 昼休み時間の平均速度 | |||
48.1 | 11.3 | |||
8時 | 12時 | 15時 | 18時 | 22時 |
29.8 | 11.3 | 69.3 | 97.5 | 32.6 |
IIJmioは平均速度が48.1Mbpsでしたが、時間帯によって速度の変動が激しいことがわかりました。
もっとも注目すべきなのは12時台の速度が約10Mbpsという点です。
最高で100Mbps近く出ている時間帯に比べると、かなり速度が落ちています。
しかしながら、安定して10Mbpsほど出ていればメッセージやSNSのチェック、ビデオ通話やネットサーフィンなどは問題なく利用できます。
最高画質での動画視聴は難しいですが、YouTubeやNetflixでは解像度1080pの画質で視聴する場合の推奨速度は5Mbpsです。
画質を落とせば、お昼休みでも十分楽しめる可能性はありますよ。
朝の8時台(通勤ラッシュ)や夜の22時台(夜のリラックスタイム)も回線が混みあう時間帯ではありますが、安定して30Mbps程度があればYouTubeを4K画質(推奨速度20Mbps)でも楽しめるでしょう。
15〜18時台では70〜100Mbps程度とかなり速い速度が出ていたので、高画質での動画視聴はもちろん、複雑なアプリゲームでも快適に利用できるはずです。
大手キャリアやサブブランド系格安SIMと比べるとIIJmioの速度は遅めですが、MVNO系の格安SIMの中では速いほうです。
「常に高速通信を利用したい」というわけでなければ、普段使いには十分な速度を確保できていると思います。
通信速度と料金のバランスが良い格安SIMを選びたい人、通信速度に合わせて用途を柔軟に変えるのが手間ではない人などにおすすめできる格安SIMと言えるでしょう。
IIJmioのデメリットを7個教えます
ここではIIJmioのデメリットを7個紹介します。
普段の使い勝手に大きく影響する通信速度やサポート体制のほか、初期費用や支払い方法など料金面のデメリットもあるのでしっかり確認しておきましょう。
①IIJmioはMNOより通信速度が遅めなので注意する
基本的に、IIJmioはドコモやauなどの大手キャリアと比べると通信速度は遅くなります。
これには、格安SIMの事業形態が大きく関係しています。
少し専門的な用語で説明すると、ドコモやauなどの大手キャリアをMNO(モバイルネットワークオペレーター)、IIJmioのように大手キャリアから回線を借りている格安SIMをMVNO(モバイルバーチャルネットワークオペレーター)と呼びます。
なお、ahamo・povoなどが大手キャリアのサブブランドという立ち位置なので、事業形態としてはMNOに該当します。
MNOは自社で基地局を構えているので自社の通信回線を利用できますが、IIJmioを始めとするMVNOは大手キャリアから通信回線の一部を借りてサービスを提供しています。
借りている通信回線には上限があるため、お昼時など回線が混みあう時間帯では通信速度が低下しがちです。
そのため、「通信速度が第一優先」という人であればMNOのなかから乗り換え先を選んだほうがよいでしょう。
「料金の安さを重視したい」「速度と料金のバランスが良い格安SIMを選びたい」という人であれば、MVNOの検討をおすすめします。
IIJmioはとくに月額料金が安いので、料金重視で選びたい人にはぴったりですよ。
②IIJmioは通信制限時の速度が遅めなので注意する
月の契約データ容量を使い切ると速度制限がかかりますが、IIJmioの場合は最大300Kbpと少し遅めです。
300Kbpsで利用できる主な機能は以下のとおりです。
- メール送受信(文字メイン)
- アプリ通話
- ネットサーフィン(文字メイン)
- SNS(文字メイン)
基本的に、文字がメインならばそこそこ快適にできるという認識でよいでしょう。
画像が動画が多いサイトでは読み込みに時間がかかり、ストレスがたまるかもしれません。
格安SIMのなかにはahamoやY!mobile、UQモバイルのように速度制限がかかっても最大1Mbpsで使い放題になるケースもあります。
最大1Mbpsがあればメッセージの送受信やアプリ通話はもちろん、ネット検索や動画視聴(YouTube:解像度は360p推奨)、音楽のストリーミング再生など幅広い用途で利用できるので、使い勝手が良いでしょう。
速度制限は翌月1日に解除されますが、それまで待てないという人は必要に応じて追加でデータ容量を購入するとふたたび高速通信を利用できます。
なお、IIJmioは1GBあたり220円とリーズナブルな料金で購入できますよ。
ただし、1ヵ月で最大20回までという制限がある点には注意してください。
③IIJmioは3日間のデータ制限があるので注意する
IIJmioでは低速モード(最大300Kbps)を利用した状態で直近3日あたりの通信量が366MBを越えた場合、さらに速度が制限されます。
その場合は速度は非公開ですが、さらに遅くなると予想されます。
なお、直近3日間の通信量が366MBを下回るまで制限は解除されません。
ドコモやauなどの大手キャリアでは直近3日間でのデータ消費量に応じて速度制限が設けられることはないので、慣れないうちは窮屈に感じてしまうでしょう。
低速モードを利用できる格安SIMはいくつかありますが、その場合は低速モードで使い放題になるケースが多いです。
低速モードを使えること自体は大きなメリットですが、容量制限がある点はIIJmioのデメリットと言えるでしょう。
④IIJmioは初期費用が発生するので注意する
IIJmioでは初期費用がかかる点に注意しましょう。
下記はIIJmio同様にドコモ回線・au回線を利用できるahamo、povoの初期費用を比較した一覧表です。
利用する回線によって金額は異なりますが、IIJmioでは約4,000円の初期費用が発生することがわかります。
契約事務手数料 | SIMカード発行手数料(SIMカード用) | SIMプロファイル発行手数料(eSIM用) | 解約料 | MNP転出料 | |
---|---|---|---|---|---|
IIJmio | 3,300円 | タイプD:433.4円 タイプA:446.6円 |
①音声eSIMタイプD:433.4円 タイプA:220円 ②データeSIM220円 |
無料 | 無料 |
ahamo | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
povo | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
IIJmioは月額料金がかなり安くなるので長期間の利用を予定している人であれば元は取れると思います。
ですが、乗り換えと同時に端末の購入を検討している人は初期にかかる金額が大きくなるので注意したほうがよいでしょう。
⑤IIJmioの支払い方法はクレカのみなので注意する
ドコモやauなどの大手キャリアではクレジットカードや口座振替など複数の手段から支払い方法を選べます。
ですが、IIJmioではクレジットカードしか使えません。
クレジットカードを持っていない、または使いたくない人は注意してください。
口座振替に対応している格安SIMを探している人は、ドコモ回線であればahamoを選ぶとよいでしょう。
ドコモ回線とau回線のどちらにも対応しているmineoでも口座振替を利用できますが、インターネット光回線「eo光」を契約しているなどの条件があるので注意してください。
⑥IIJmioはキャリアショップを利用できないので注意する
ドコモやauでは全国にキャリアショップがありますが、IIJmioではキャリアショップがありません。
これはキャリアショップを構えないことで設備費や人件費を節約し、月額料金の安さに還元しているためです。
しかしながら、故障など万が一の際は対面でのサポートを利用したい人、格安SIMに乗り換えるのが不安という人など、キャリアショップがないことが大きなデメリットになる人もいるでしょう。
格安SIMに乗り換えてもキャリアショップを利用したい人は、Y!mobileやUQモバイルを検討してみてください。
ただ、IIJmioではキャリアショップは利用できないものの、電話やオンラインを活用したサポートはかなり手厚いです。
とくに、電話で直接サポートを受けられる格安SIMはそれほど多くありません。
ahamo(※)やpovoは基本的にチャットツールのみの対応なので、その点はIIJmioが一歩リードしていると言えるでしょう。
自分がどのレベルのサポートを必要としているかで判断してみてください。
※ahamoは1回あたり3,300円支払えばドコモショップでのサポートは受けられる
⑦IIJmioでは乗り換え前のキャリアサービスは引き継げないので注意する
IIJmioではドコモ回線とau回線を利用できるものの、ドコモとauで利用できていたサービスや特典を引き継ぐことはできません。
利用できなくなるサービスはそれぞれ異なるため各自で確認が必要ですが、代表的なものでは下記が挙げられます。
- キャリアメール
- 家族割などの割引特典
キャリアメールとは大手キャリアが独自に提供していたメールアドレスのことで、「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」が該当します。
もしIIJmioへ乗り換えた後でもキャリアメールを利用したい場合は、「メール持ち運びサービス」を利用しましょう。
メールアドレスにつき月額330円程度で利用できますよ。
もし新しくメールアドレスを取得するのが手間でなければ、「IIJmioセーフティメールサービス」を利用するのもひとつの方法です。
ウイルス検出や駆除機能なども備えているので安心して利用できるでしょう。
ただし、月額料金として330円(税込)かかります。
メールアドレスにお金をかけたくない人は、フリーメールアドレスを取得するのがおすすめです(GmailやYahooなど)。
また、IIJmioに乗り換えるとドコモやauで実施している家族割などの割引特典も利用できなくなります。
「割引特典がなくなってもIIJmioのほうが安いのか?」「ほかの格安SIMよりもIIJmioのほうが安いのか?」などは事前にしっかり試算しておくと安心ですよ。
IIJmioのメリットを10個教えます
ここまでの解説を読むと「IIJmioはデメリットだらけなの?」と感じてしまうかもしれませんが、まったくもってそんなことはありません。
事実、IIJmioはJ.D. パワーが実施した2023年携帯電話サービス顧客満足度調査SM(MVNO部門)において3年連続1位を獲得するなど、高い評価を得ている格安SIMです。
ここではIIJmioのメリットについて紹介します。
IIJmioにしかないメリットもあるので、要チェックです。
①運営元は日本初のプロパイダー!老舗だから信頼度が高い
ドコモやauなどの大手キャリアを契約してきた人のなかには「良く知らない格安SIMに乗り換えるのは不安」という人も多いかもしれません。
ですが、IIJmioを運営しているIIJ(株式会社インターネットイニシアティブ)は商用インターネット業界における老舗企業なので安心してください。
IIJは商用インターネット接続サービスを日本で初めて開始したプロバイダーで、これまでに大手企業や官公庁を中心に約14,000社との実績があります。
現在では当たり前になっている格安SIMの即日回線開通やeSIMなど、業界初のサービス導入にも積極的に取り組んできました。
企業としての信頼度がとても高いので、大手キャリアからの乗り換え先としても安心ですよ。
②プランが豊富&格段に安い!データ専用SIM・eSIMにも対応
IIJmioの「ギガプラン」は2GBから50GBまで細かくプランを選択できるので、ライトユーザーからヘビーユーザーまで対応可能です。
月額料金がかなり安く、音声通話用のSIMで2GBが850円、5GBが990円で利用できるのはかなり魅力的です。
自宅WiFiと併用して使う人には最適なプランでしょう。
大容量プランも、20GBが2,000円、30GBが2,700円という安さなのが嬉しいですね。
ただし、30GB以上使いたい人は楽天モバイルの無制限プランを利用したほうが安くなるので注意してください(月額3,278円)。
また、IIJmioではデータ専用SIMやeSIMにも対応しています。
データ専用SIMは音声通話用SIMよりも料金が安いので、タブレット端末用などに2回線目が必要という人にもおすすめです。
申し込みから開通までの時間が速いeSIMにも対応しているので、急いで利用したい人も安心ですね。
なお、IIJmioでは契約中に会員ページから契約内容を変更することも可能です。
契約内容によって手続き方法が異なるので、下記のホームページを参考にしてください。
③通話アプリ不要なのに通話料が他社の半額!家族割も◎
IIJmioは通話料が11円/30秒(税込)と、他社の半額なのでかなりお得です。
しかも同一mioID内のユーザー同士の通話なら8.8円/30秒(税込)になるので、さらにお得です(ファミリー通話割引)。
通話料金を安くするために専用の通話アプリを使う格安SIMが多くありますが、実は通話品質が落ちる、手間がかかるといったデメリットもあります。
かつてはIIJmioも専用の通話アプリが必要でしたが、2023年4月からはアプリが不要になりました。
以前よりもかなり快適に利用できるでしょう。
また、IIJmioではかけ放題プランも用意されています。
- 通話定額5分:500円(税込)
- 通話定額10分:700円(税込)
- かけ放題:1,400円(税込)
他社と比べるとIIJmioは「通話定額10分」「かけ放題」が割安になっているので、電話をよく利用する人はチェックしてみてくださいね。
④ドコモ・auの回線を利用できる!5Gにも対応
IIJmioではドコモとauの回線を利用できます。
対応エリアはドコモ・auを契約していたころと変わらないので、自分のお住まいのエリアに合ったほうを選択できますよ。
もちろん、どちらの回線を選んでも5G通信も利用できます。
5G通信を利用する場合、追加料金も事前の申し込みも不要です。
対応エリアは下記のホームページで確認してください。
ただし、IIJmioのドコモ回線でSMS SIM・データeSIMを契約している場合は5Gは使えない点には注意しましょう。
なお、5Gと4Gの切り替えは、ドコモ回線の場合は月に何度でも実施できますが、au回線の場合は1日1回のみという点にも注意してください。
また、5Gを利用する場合は5G通信に対応したスマホ端末が必要になります。
IIJmioで使用予定の端末が5Gに対応しているかどうかは下記のホームページで確認できますよ。
⑤低速モードとバースト機能の両方を使えるから快適さが違う
低速モードとは、自分で通信速度を切り替えてデータ消費量を節約できる機能のことです。
高速通信(IIJmioでいうクーポン)をオフにした低速状態では最大300kbpsに制限されますが、データ容量は消費されません。
普段は低速モードをオンにしてデータ消費量をゼロに抑え、高速通信を使いたいときのみ低速モードをオフにすればしっかり節約できますよ。
また、バースト機能とは、低速状態ではじめの一定量だけ高速で通信できる機能です。
文章がメインのサイトの閲覧やX(旧Twitter)のタイムラインなどであれば高速で読み込みが完了するので、低速モードでも快適に利用できますよ。
実は、低速モードとバースト機能の両方を兼ねそろえた格安SIMはそれほど多くありません。
低速モードをストレスなく使えるユーザー目線に立った嬉しい機能なので、節約志向のユーザーにはぜひ活用してほしいと思います。
ただし、低速モードで直近3日あたりの通信量が366MBを超えた場合、さらに速度制限がかかる点には注意しましょう。
速度制限時の最大速度は非公開ですが、最大300kbps以下に制限すると思われます。
直近3日間の通信量が366MBを下回ると、再び最大300kbpsで利用できるようになるので注意してくださいね。
⑥データの繰り越し・データシェア・プレゼントができる
IIJmioではデータ容量を無駄なく使える仕組みが豊富に用意されている点が大きなメリットです。
- データの翌月繰り越し
- データシェア
- データ容量プレゼント
ひとつずつ説明します。
- ①データの翌月繰り越し
- IIJmioでは当月のデータ容量があまった場合、翌月へ繰り越せます。
月によって消費するデータ容量がバラバラの人でも無駄なく利用できますよ。
ただし、ギガプランで追加チャージしたデータは繰り越せない点には注意しましょう。
- ②データシェア
- IIJmioでは、同一mioID内で契約しているユーザー同士でデータ容量をシェアできます(最大10回線)。
たとえば父が15GB、母親が10GB、子どもが5GBを契約している場合、家族3人で合計30GBを使えるようになります。
家族間でも分け合えますし、1人で複数回線契約している場合でも対象になりますよ。
契約している回線(ドコモ・au)や機能(音声・SMS・データ・eSIM)が異なっていてもシェアできるのが嬉しいですね。
回線ごとにデータ消費量が異なる場合でも無駄なく利用できるでしょう。
- ③データ容量プレゼント
- 同一mioID内で契約しているユーザー同士であればデータ容量をプレゼントすることも可能です。
- ②データシェアとは異なり、自分のデータ容量を確保しつつ、指定ユーザーに指定量を贈れます。
- IIJmioのようにデータ容量を無駄なく使える仕組みが整っている格安SIMはあまり多くありません。
節約しながら使いたい人にぴったりの格安SIMと言えるでしょう。
⑦LINEの年齢確認に対応◎ID検索もできる
LINEアプリでは年齢認証をしなければ下記のような機能は利用できません。
- ID検索での友達追加
- 電話番号での友達追加
- オープンチャットへの参加
格安SIMによってはLINEの年齢認証に対応していないものもありますが、IIJmioでは対応しているのでこれまでどおりの使い方ができますよ。
ただし、年齢認証に対応しているSIMは「音声SIM」と「音声eSIM」という点には注意が必要です。
「データSIM」「SMS SIM」「データeSIM」は対応していないので事前に確認しておきましょう。
⑧端末セット購入がお得!キャンペーンも豊富
IIJmioの乗り換えるなら端末とのセット購入がおすすめです。
ほかの格安SIMに比べIIJmioでは取り扱っている種類が多く、新品はもちろん中古品(未使用品・美品)からも選べますよ。
いずれの端末も驚くほど安くスマホ端末を購入できるので、新品にこだわらない人や端末代を安く抑えたい人は要チェックです。
もちろん、契約後に機種変更をすることも可能なので、長くIIJmioを使う予定の人も安心ですね。
端末は最大5台まで一緒に購入できます。
ただし、端末がお得に買えるのは1契約につき1台までという点には注意しましょう。
現在購入できる端末については下記のホームページを参考にしてください。
また、IIJmioではお得なキャンペーンが定期的に開催されている点も見逃せません。
- スマホ端末割引
- 月額料金割引
- データ容量増量
- SIM交換手数料割引
- ギフト券プレゼント
乗り換えの時だけではなく契約後に利用できるキャンペーンもありますよ。
ぜひ下記のホームページでチェックしてみてくださいね。
⑨オンラインでのサポートが手厚い!電話相談も可能
IIJmioにはキャリアショップがないため、対面でのサポートは受けられません。
ですが、かなり手厚いサポートが用意されているので安心してください。
下記はIIJmioの問い合わせ方法の一覧です。
- 【通話サポート】
-
- インターネット通話:9:00~19:00(年中無休)
- 一般電話(0570-09-4400):9:00~19:00(年中無休)
- 【オンラインサポート】
-
- チャット:問い合わせフォームから申し込み
- メール:問い合わせフォームから申し込み
- X(旧Twitter):IIJmioの公式アカウントにリプライで相談可能
実は、電話でのサポートを受けられる格安SIMはそれほど多くはありません。
ahamoやpovo、LINEMOなどはチャットツールを使ってのサポートになります。
そのため、万が一の際は直接スタッフに相談したいという人でも安心ですよ。
オンラインサポートも利用できるので、自分の都合に合わせて相談できるのが嬉しいですね。
⑩契約期間の縛りなし!ギガプランなら解約料も無料
IIJmioでは「3年縛り」などの契約期間の縛りはありません。
「ギガプラン」を契約している場合は解約料やMNP転出料もかからないので、自分の好きなタイミングで他社に乗り換えができますよ。
ただし、「ギガプラン」以外の従量制プラン「mioモバイル・mioモバイルプラス」を利用している場合はSIMの種類と利用期間によって解約料が発生する点に注意しましょう。
IIJmioを契約する際の注意点
ここでは、IIJmioを契約する際に事前に知っておいてほしい注意点を紹介します。
これまで説明してきたデメリットとともに注意点もしっかり理解しておきましょう。
IIJmioへの乗り換えを検討している人は必ずチェックしてくださいね。
ドコモ回線とau回線の違いを知っておこう
IIJmioではドコモとauの2つの回線から好きなほうを契約できますが、利用できるプランなどに一部違いがあります。
一覧表にまとめたので参考にしてください。
ドコモ回線(タイプD) | au回線(タイプA) | |
---|---|---|
対応SIM | 音声SIM/音声eSIM/SMS:SIMデータ/SIMデータeSIM | 音声SIM/音声eSIM/SMS:SIM |
SIMカード発行手数料 (SIMカード利用時) |
433.4円 | 446.6円 |
SIMプロファイル発行手数料 (eSIM利用時) |
データeSIM:220円 データeSIM以外:433.4円 |
220円 |
5G通信 | ◎※SMS SIM・データeSIMを除く | ◎ |
対応エリア | ドコモと同じ | auと同じ |
まず、対応SIMの種類はドコモ回線のほうが豊富です。
データ通信専用のSIMを利用したい人はドコモ回線を選びましょう。
なお、SIMの種類が同じであれば、どちらの回線を選んでも月額料金は同じです。
SIMカード・SIMプロファイルの発行手数料もそれほど差はありません。
5G通信を利用したい人は、ドコモ回線のSMS SIM・データeSIMでは非対応である点に注意しましょう。
対応エリアに関しては、ドコモもauも人口カバー率が99.9%なので、それほど変わりはありません。
ですが、基地局数はドコモのほうが多いので、ドコモのほうが山間部や田舎でもつながりやすい傾向にあります。
自分がよく通信を利用するエリアに合わせて回線を選ぶとよいでしょう。
なお、IIJmioは契約中であっても回線の種類を変更できるので安心してください。
変更手数料(2,200円)とSIMカード発行手数料はかかることは覚えておきましょう。
契約期間の縛りはないが最低利用期間はある
IIJmioの「ギガプラン」には2年縛りなどの契約期間の縛りはありませんが、最低利用期間は「開始日を含む月の末日まで」と定められています。
最低利用期間内に解約手続きを行った場合でも解約日は月の末日になるので、1カ月分の月額料金が請求される点に注意しましょう。
一部の端末はSIMロック解除が必要
一般的に、キャリアを変更する際にはスマホ端末のSIMロックを解除する必要があります。
SIMロックとは、SIMカードとスマホ端末のキャリアが異なる場合、データ通信や通話機能を制限する仕組みです。
基本的に、現在ドコモを契約している人がIIJmioに乗り換える場合はSIMロック解除は必要ありません。
ですが、下記の場合はSIMロック解除が必要になるのでIIJmioの動作確認端末を確認しておきましょう。
- ソフトバンクなどほかの回線を契約している場合
- auの一部端末
IIJmioがおすすめな人・おすすめできない人
ここまでIIJmioのメリットやデメリットを数多く紹介してきました。
最後にIIJmioがおすすめな人とおすすめできない人の特徴をまとめてみたので参考にしてください。
格安SIMを選ぶときに優先したいことを明確にして、IIJmioが自分に合う格安SIMかどうかを判断してくださいね。
- 月額料金を安くしたい人
- データ専用SIM、eSIMを安く利用したい人
- 自分に合ったデータ容量を選びたい人
- お昼時はデータ通信をあまり使わない人
- 家族間でデータシェアを利用したい人
- データの繰り越し機能を活用したい人
- 低速モード・バースト機能を活用したい人
- 通話料金を安く抑えたい人
- スマホ端末をお得に購入したい人
- 通信速度が最優先事項の人
- 時間帯を問わず高速通信を利用したい人
- データ容量を無制限に使いたい人
- キャリアショップを利用したい人
- 支払い方法は口座振替を選びたい人
- 初期費用を負担したくない人
- 3日間のデータ制限が煩わしい人
IIJmioの乗り換え方法
IIJmioへの乗り換えは実はそれほど難しくありません。
キャリアショップがないので公式ホームページからの手続きになりますが、きちんとガイドがついているので安心してくださいね。
ここでは、IIJmioへの乗り換え手順や必要となる書類などの情報を解説します。
注意点も紹介するので、事前に確認しておくと安心ですよ。
①現在の契約状況を確認する
現在契約しているキャリアで下記のポイントを確認しておきましょう。
- 契約更新のタイミング
- 日割り計算ではない場合、月の途中で解約すると月額料金を満額請求されることが多いです。
とくに月の初旬に乗り換えると損をしてしまうため、契約更新のタイミングをしっかり確認しておきましょう。
- 端末の残金
- スマホ端末などを分割で購入している場合、支払金が残っているかどうかを確認しましょう。
キャリアによっては支払いの途中で解約すると残金を一括請求されるケースもあります。
また、解約により割引が適用されなくなることもあるので注意してください。
- 契約者の名義
- IIJmioに乗り換える際、MNP予約番号(※)が必要な場合があります。
MNP予約番号を発行できるのは契約名義人のみのため、ここで確認しておきましょう。
※キャリアを変更する際、乗り換え先でも同じ電話番号を使うために必要になる識別番号のこと
②IIJmioで利用するスマホ端末を用意する
IIJmioで利用するスマホ端末を用意する方法としては以下があります。
- IIJmioの契約と同時に購入する
- 現在使っているスマホを継続利用する
- SIMフリーのスマホを自分で購入する
IIJmioは乗り換え時に端末を購入するとかなりリーズナブルな価格になるので、端末の買い替えを検討している人におすすめです。
新品はもちろん、中古品(未使用品・美品)からも選べますよ。
現在使っているスマホを継続利用する場合は端末費用がかからないので初期費用をグッと抑えられます。
ただし、現在使っているスマホを継続利用する場合とSIMフリーのスマホを自分で購入する場合は、IIJmioの動作確認済みの端末に該当するか事前にチェックしましょう。
下記のホームページで確認できますよ。
参考:動作確認端末 | IIJmio
③契約に必要なものを用意する
申し込み手続きをする前に、必要なものを用意しておきましょう。
- 契約者名義のクレジットカード
- メールアドレス
- インターネット接続環境
- 契約者の本人確認書類
- 乗り換えする電話番号の名義人の本人確認書類(新規申し込みで契約者とMNP転入する回線名義が異なる場合)
IIJmioで利用できる支払い方法はクレジットカードのみです。
必ず本人確認書類と同一名義のクレジットカードを用意しましょう。
④MNP予約番号を取得する
現在利用している電話番号をIIJmioでも使いたい場合はMNP予約番号を取得しましょう。
MNP予約番号は契約中のキャリアで申し込みができます。
このとき注意してほしいのは、MNP予約番号には有効期限が定められているという点です。
MNP予約番号は15日間有効ですが、IIJmioへの申し込み時点で有効期間が7日以上残っている必要があります。
期日に余裕をもって手続きを進めるようにしましょう。
もし有効期限が切れてしまった場合でも再発行ができるので安心してくださいね。
なお、現在契約しているキャリアがMNPワンストップに対応している場合はMNP予約番号の取得は不要です。
⑤必要に応じてSIMロックを解除する
IIJmioで利用予定のスマホにSIMロックがかかっている場合は解除する必要があります。
IIJmioでSIMロック解除が必要になるのは以下のようなケースです。
- ソフトバンク端末
- ドコモ端末:タイプDを契約する場合は解除不要
- au端末:タイプAを契約する場合でも一部の端末は解除が必要
SIMロック解除は現在契約しているキャリアで手続きしてください。
⑥公式ホームページから申し込む
準備が整ったら公式ホームページから申し込みましょう。
IIJmioでは最大10回線まで契約できます。
音声SIMと音声eSIMは合計5回線まで申込できるので、家族分をまとめて契約することも可能です。
なお、スマホ端末は最大5台まで一緒に購入できますが、割引が適用になるのは1台までという点には注意してください。
⑦開通手続き・初期設定をする
SIMカードで申し込んだ人はSIMカードが手元に届いたら、eSIMで申し込んだ人は案内メールが届いたら開通手続きと初期設定を行いましょう。
契約したSIMの種類によってこのあとの作業内容は異なりますが、それほど難しくはありません。
下記の公式ホームページでは利用状況に応じて手順を詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
参考:IIJmio乗り換えガイド | 格安SIM/格安スマホのIIJmio(アイアイジェイミオ)
まとめ
今回はIIJmioのメリット・デメリットを中心に解説しました。
料金が非常に安いのに通信速度もそこそこ速く、低速モードやデータ繰り越しなど節約に活用できる機能も豊富に用意されている格安SIMだとおわかりいただけたと思います。
1人で乗り換えても家族で乗り換えてもお得ですし、サブ回線の契約にもおすすめです。
幅広い用途に対応できるので、使い勝手が良いでしょう。
ただし、キャリアショップがない、クレジットカードしか使えないなどのデメリットもあるのは事実です。
この記事を参考にして自分がどのポイントを重視したいかを明確にし、自分にぴったりの格安SIMを見つけてくださいね。
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