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近年の物価高やエネルギー価格高騰で家計が圧迫されているなか、携帯の通信費を月々1,000円以下にすることも可能な格安SIM。そのなかでも、政府の値下げ要請で登場したオンライン専用プランであるahamo・povo・LINEMOが人気です。また、第4のキャリアの楽天モバイルもあり、競争は激化しています。
しかし、速度に違いがあるかどうかわからず、どの事業者が自分にとって最適なプランが選べるのかで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、オンライン専用プランであるahamo・povo・LINEMOに、乗り換え候補で人気の楽天モバイルを加えて徹底比較しました。実際に契約して検証することでわかったことや、それぞれの事業者の特徴を解説するので、ぜひ申し込みの際の参考にしてみてください。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの違いってなに?
まずは実際に契約してわかった、4社の違いを解説します。ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの4社は、選べるプランの種類に大きな差があったものの、通信速度の違いは気にする必要がないことがわかりました。実際に速度を計測した結果、どの事業者でも高画質の動画をいつでもサクサク観られる速さだったからです。
しかし、選べるプランは事業者によって異なり内容や料金もバラバラのため、自分に合ったプランが選べるかをしっかり見極める必要があります。間違えて選んでしまうと無駄な支払いになり、お得さが減ってしまう可能性も。
選び方では、4社のプランを比較してわかった使用容量に合わせた最適なプランを解説しているので、参考にしてくださいね。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルを比較した結果、自分が使うギガ数で選ぶのがよいということがわかりました。なぜなら、ギガ数とプランで料金に大きな違いがあったからです。
たとえば、1か月に使うギガ数が少ない人や、Wi-Fi環境でスマホを使うことが多い人には3GBプランがある「LINEMO」がおすすめ。一方、「ahamo」は小容量のプランがないため、最適なプランを選ぶことができません。
容量が大きくなるほど事業者間の料金の差は大きくなるうえ、超大容量には対応していない事業者も。以下で使用容量に合わせたおすすめの事業者を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
3GBで足りるならLINEMO。LINEがギガ消費なしで節約もしやすい
あまりスマホのギガを使わず、容量が3GB以下で済む人には「LINEMO」がよいでしょう。
LINEMOで選べるプランには、3GB/990円のミニプラン・20GB/2,728円のスマホプランの2つがあります。3GBのプランであればpovoも同じ料金のプランを提供していますが、LINEMOのほうがお得。
なぜなら、LINEMOはLINEでギガを消費しない仕組みだからです。LINEは多くの人が使うアプリで、電話機能を使ったり動画を送ったりするときに多くのギガを消費しています。LINEがギガフリーになるLINEMOのミニプランのほうが、同額のpovoよりお得といえるでしょう。
LINEMOはキャンペーンを活用することでお得に
LINEMOはほかの事業者よりもキャンペーンがお得なのも魅力のひとつ。2023年12月現在は、以下の2つのキャンペーンが見逃せないポイントです。
1つ目はPayPayポイントプレゼント。3GBのプランに乗り換え、または新規契約時に最大で2,970円分、20GBプランに乗り換えなら最大10,000円分のPayPayポイントが付与されます。3GBのプランなら3か月分が実質無料で、20GBのプランなら1年使った場合、月換算で833円お得です。
2つ目は通話オプション割引キャンペーン。5分かけ放題のオプションを7か月間無料で使えます。仕事で電話をすることがある人や、家族と頻繁に通話する人に便利なキャンペーンです。
LINEMOには2年縛りなどの違約金の設定もないため、どこに乗り換えようか迷っている人は、キャンペーン目当てでとりあえずLINEMOを選ぶのもひとつの手といえます。
3~20GBの容量を使う人ならpovoがおすすめ。プランの柔軟さも魅力
3〜20GB程度の容量を使う人には「povo」がおすすめです。今回の検証の結果、povoは20GBまでなら、ほかの事業者よりも費用を抑えられるとわかりました。
安価な理由や、上手な使い方も解説するのでぜひ参考にしてくださいね。
基本料金は驚きの0円。カスタマイズして使うからフィットしやすい
povoは、基本料金は0円で必要なギガやオプションをアプリから課金して使うトッピング式のサービスです。
使う容量に合わせて料金が変わりますが、3〜20GBまでなら4社のなかでもお得に利用できます。また、KDDIが運営する事業者で、auと同じ回線を使えるので速度も心配しなくてよいでしょう。
また、トッピングする種類によって自由にカスタマイズできるのも魅力のひとつです。たとえば、20GB/2,700円のトッピングなら通勤・通学中でも動画をたくさん楽しめます。ほかにも、普段は3GB/990円のトッピングでギガを抑えながらも、旅行や出張でガッツリスマホを使いたいときだけ、24時間無制限/330円のトッピングをして使うこともできますよ。
ギガはまとめ買いがお得。たったの2,163円で20GB使える
povoは、60GBをまとめ買いすることで他社と比べて大きく費用を抑えられることがメリットです。
同じオンライン専用プランであるahamo・LINEMOにも20GBプランがありますが、60GB/6,490円(90日間)のトッピングを購入すれば、実質1か月あたり2,163円で他社よりも600円以上安く使えます。
povoのトッピングは都度購入する必要がありますが、手間といえるような面倒くさいことはなく、アプリで簡単に購入が可能です。
トッピングをする際は、アプリで希望のトッピングをタッチして支払いのスワイプをするだけ。たったの2タッチで完了して、機械が苦手な人でも簡単に購入できるので、トッピングの手間はさほど意識しなくてよいでしょう。
20GB以上使うならahamoを選んで。超大容量オプションが肝
四六時中スマホが手放せない、20GB以上使う超大容量ユーザーには「ahamo」がおすすめです。
ahamoのプランは1つだけで20GB/2,970円のプランのみ。料金だけみると、5分かけ放題が標準でついているものの、povoやLINEMOより割高です。しかし、+1,980円の大盛りオプションを申し込むと使えるギガが80GBも増え、計100GB使えるように。
使い切るのも難しいような超大容量で、通勤・通学中にAmazonプライムやNetflixを高画質で毎日楽しんだり、外出先でパソコンやタブレットをテザリングでたくさんつないだりできるでしょう。
海外に行く機会が多い人にもahamoがベスト
海外へ旅行や出張に行く機会が多い人にもahamoがおすすめ。追加料金やオプションの申し込み不要で、いつも使っているスマホをそのまま海外でも使うことができますよ。
スマホを外国で使う場合、ほとんどの会社では海外ローミングサービスを利用する必要があります。しかし料金が1日あたり1,000~3,000円と非常に高額で、使えるギガも少ないのがネック。
一方、ahamoなら追加料金不要で最大20GBまで使うことが可能。82か国で対応しており、日本人が行ける国はほとんどカバーしているといえます。ただし、出国してから15日間の期日があるので、世界一周旅行は難しいので注意しましょう。
楽天モバイルは電波がつながりにくいのでできる限り避けて
第4のキャリアとして2020年に参入した「楽天モバイル」ですが、料金プランは魅力的だったものの、地下や屋内だと電波がつながりにくい場所があることに注意が必要。料金が安い傾向ではあるものの、電波のつながりにくさは不満に直結するため、できる限り避けたほうがよいでしょう。
楽天モバイルは、プラチナバンドと呼ばれる電波が割り当てられていません。そのため、障害物があると電波が途切れやすく、地下や屋内だと電波がつながりにくくなります。
2023年6月よりスタートした「楽天最強プラン」では、パートナー回線であるauのプラチナバンドを活用すると言われていますが、すべてのエリアで使えるようになったわけではありません。2023年6月1日に東京都新宿区にある家電量販店「ヨドバシカメラ新宿西口店」の地下売り場で状況を調べたものの、依然として楽天モバイルは圏外になっており、電波状況が大きく改善されたわけではないといえます。
使い勝手に懸念があるものの、楽天モバイルでは通話専用アプリ「Rakuten Link」が利用可能。このアプリ経由で通話することで、追加料金なしで電話がかけ放題に。電話をよくかけるけれど料金は抑えたい人なら一考の価値があるといえます。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイル全4選
おすすめ人気ランキング
3GBで足りる人はコレ。速度・電波・安さ良好でコスパ抜群
ソフトバンクのオンライン専用ブランド「LINEMO」は、3GBで足りる人にまず検討してほしい格安SIM(プラン)。速度が速いうえに料金が安く、LINEがカウントフリーでギガを消費しない点が特徴です。
料金プランは、3GBと20GBの2つ。3GBのプランは月990円と安く、2024年4月現在他社からの乗り換えであればPayPayポイントが3,000円分進呈されるキャンペーンもあるため、毎月のギガが3GB未満で足りる人は第一候補といえるでしょう。20GBのプランでもキャンペーンを実施しており、他社からの乗り換えで最大12,000円分のPayPayポイントがもらえます。
大手キャリアのソフトバンクとまったく同じ回線を使っているため、速度もかなり良好。2024年4月の測定では、通信が混雑して遅くなりやすい昼休み時間帯でも270.3Mbpsと高画質な動画でもサクサク見られる速さでした。電波のつながりやすさも問題なく、快適な通信でいつでもエンタメを楽しめます。
ただし、ソフトバンクのオンライン専用ブランドの位置づけのため、実店舗での取り扱いはありません。そのぶん高品質で安く使うことができ、わからないことはチャットで都度質問もできるので、疑問が解決できず困るということは少ないでしょう。十分な速度・電波のつながりやすさ・料金の安さがそろっているため、ギガが3GBで足りる人にとってはベストな格安SIM(格安スマホ)といえます。
ギガが10~20GBほしい人に。サブ回線でも筆頭候補
auのオンライン専用プラン「povo」は、月に10〜20GB使いたい人やサブ回線を契約しておきたい人にぴったり。使い方に合わせて細かくデータ量をカスタマイズできます。
povoの最大の特徴でもある料金プランは、基本月額料金は0円で必要なギガを購入して使うトッピング式。トッピングの種類は、1GBの超小容量から60GBを超える大容量まで幅広いラインナップをそろえています。なかでも20GB以上必要な人であれば300GB/9,834円(90日間)のトッピングで3か月分のギガをまとめ買いすることで、かなり安く利用可能です。
回線は大手キャリアのauとまったく同じ回線を使っています。2024年4月の測定では、通信が遅くなりやすい昼休み時間帯でも394.1Mbpsを記録。電波のつながりやすさも問題なく、時間帯を問わず高画質の動画鑑賞やアプリのダウンロードもサクサクできます。
実店舗や電話でのサポートがないオンライン専用ブランドで、専用のアプリから自分で契約しなければなりません。ただし、専用アプリの契約画面はわかりやすいように配慮して作られているので、初心者でも簡単に契約できますよ。
基本料金0円で契約できるため、使っているメイン回線がau回線ではない人であればサブ回線はpovo一択といえます。半年間トッピングを購入しない状態が続くと強制的に解約される点には注意が必要ですが、毎月10〜20GB使う人・メイン回線がつながらないときに備えてサブ回線を持っておきたい人におすすめの格安SIM(格安スマホ)です。
電話かけ放題つきで安い!場所によって電波がつながりにくい点に注意
「楽天モバイル」は電話をよくする人におすすめの音声通話SIM。自社の基地局・回線を使用しているMNOで通信速度が十分であるうえ、従量制の料金プランには完全かけ放題がついています。
2024年4月の測定では、昼休み時間帯で下り70.4Mbps・通常時間帯で下り83.4Mbps・通勤時間帯で下り70.4Mbpsを記録。高画質の動画をスムーズに再生できる速度といえるでしょう。
料金プランは、使用したデータ量で料金が自動的に決まる従量制プラン「最強プラン」。話題になった1GBまで0円のプランは撤廃されてしまいましたが、基本料金のなかに通話専用アプリを利用した完全かけ放題が組み込まれているのはうれしいポイント。データ量は1GBからスタートし、3GB・20GB・無制限の段階制で、どの容量でも相場より安く、ライトユーザーからヘビーユーザーまで幅広くカバーできる点が魅力です。
しかし、電波がつながりにくい点には注意が必要。屋内でも電波がつながりやすいプラチナバンドにはまだ対応しておらず、実際に新宿の地下や屋内では電波がつながりにくく圏外になった場所がありました。
全国に専門ショップの「楽天モバイルショップ」を展開しており、問い合わせ方法も電話・チャット・メールすべてに対応。電波がつながりにくい場所がある点には注意が必要ですが、通信速度は速く電話のかけ放題が安く利用できるため、電話を頻繁にする人にはおすすめできる音声通話SIMです。
ヘビーユーザー向けの100GBプランあり。安定した通信速度
NTTドコモがオンライン専用プランとして発表した「ahamo」。自社の回線や基地局を使うMNOとしてサービスを展開しています。月1,980円でデータを80GB追加して100GB使える「大盛りオプション」で、とにかくスマホを使い倒したい人にも向いています。
2024年4月の測定では、昼休み時間帯では549.5Mbps、通常時間帯で663.5Mbps、通常時間帯で499Mbpsを記録。どの時間帯でも安定しており、高画質の動画もスムーズに見られる速度といえます。
料金プランは20GBのプラン1つのみで、小~中容量プランの人向けのプランは用意がありません。あまりギガを使わない人にとっては割高になりやすいため注意しましょう。
「ドコモショップ」で直接サポートが受けられますが、1回3,300円の有料対応。問い合わせ方法はチャットのみのため、ドコモブランドのプランではあるものの、サポートが手厚いとはいえません。
格安プランでもサポートは受けられる?
ahamo・povo・LINEMOの格安プランでは、サポートがないのが基本ですが、ahamoのみ有料で提供しています。契約時に店員のサポートがほしい人は「ahamo」を選びましょう。
格安プランはサポートをあえて手薄にすることで人件費を抑えられ、通信費を安くしています。有料と聞くとマイナスなイメージがあるかもしれませんが、元々の通信費の安さを考えれば、払う価値はあるといえるでしょう。
一方、povoとLINEMOは、たとえお金を払ったとしてもサポートは受け付けていないため注意が必要です。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルのよくある質問を解説!
最後に、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルのよくある疑問について回答していきます。
ahamo・povo・LINEMOは格安SIMなの?
ahamo・povo・LINEMOは、大手3キャリアの料金プランの1つであるオンライン専用プランの位置付けのため、格安SIMではありません。
ただ、格安SIM料金並みの金額で使えることと、乗り換えの際は格安SIMとして比較・検討することがほとんどです。
留守番電話は使える?
留守番電話はLINEMOと楽天モバイルで対応しています。LINEMOは月220円、楽天モバイルは無料で利用可能です。
一方、ahamoとpovoは留守番電話に対応していません。伝言を残したいときはLINEやSMSで代用しましょう。どうしても留守番電話が必要な人は、LINEMOか楽天モバイルを選ぶのがおすすめです。
キャリアメールは使える?
ahamo・povo・LINEMOは、「@docomo.ne.jp」や「@ezweb.ne.jp」などのキャリアメールは使えません。しかし、楽天モバイルなら無料で「@rakumail.jp」のキャリアアドレスを設定できます。
これからメールアドレスを新しく用意したい人は、「@gmail.com」のGmailや「@icloud.com」のiCloudメールを使うのがおすすめです。今後携帯事業者を乗り換えても同じアドレスを無料で使い続けることができますよ。
なお、すでにキャリアメールを使っていて、乗り換え後も同じアドレスを使用したい場合は月々330円支払うことで使い続けられます。解約後31日以内に申し込む必要があるので、忘れずに申し込んでくださいね。
テザリングは使える?
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルいずれもテザリングを無料で使えます。
auとソフトバンクでテザリングを使うためには別途テザリングオプションの加入が必要でしたが、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルではオプションの申し込みが必要ありません。追加料金もかからないものの、ギガを消費しやすいため速度制限に注意してくださいね。
自宅でWi-Fiを使いたいのであれば、無制限で使える光回線をまずは検討しましょう。下記のコンテンツでは、おすすめの光回線を比較して紹介しているので参考にしてください。
機種変更をする場合は?
ahamo・povo・LINEMOで機種変更をしたい場合は、Apple Storeやソニーストアなどの直販サイトや各キャリアのオンラインショップで端末のみを購入し、自分でSIMカードを移し替えるのが基本です。
楽天モバイルなら最新のiPhoneやXperiaなどラインナップが豊富であるため、楽天モバイルの公式サイトで購入するのがよいでしょう。また、ほかの事業者と同様に端末を自分で用意してSIMを差し替えて使うことも可能です。
解約しても違約金はかからない?
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルは、いつ解約しても違約金はかかりません。2年縛りのような定期契約プランがないため、解約や乗り換えがしやすいといえます。
ただし、短期で解約した場合、次回また同じ事業者を契約しようとした際に審査が通らず契約ができないケースがあります。短期解約にならないように、契約時はしっかり自分に合っているか確認してから契約するようにしてくださいね。
eSIMってなに?どうやって使うの?
eSIMは物理的なSIMカードが不要で、スマホに内蔵されているSIMのことです。契約から開通までの手続きをオンライン上で完結できたり、iPhoneであればデータ移行時に一緒にSIMカードの移し替えもできたりします。
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルのいずれもeSIMに対応しており、契約時にSIMカード種別をeSIMに選択することで使えます。
今までは、契約してから数日後に届くSIMカードの配送を待つ必要がありましたが、eSIMであれば1時間足らずで完結するので便利です。ただし、使っているスマホがeSIMに対応している必要があるため、事前に対応機種をチェックしておきましょう。
デュアルSIMってなに?併用はおすすめ?
デュアルSIMとは、1つのスマートフォンに2つのSIMカードを設定することで、電話番号や電波を複数受信して使える機能です。iPhoneを含む多くのスマホでは、メインで物理SIMが、サブでeSIMが使われています。すべての機種が対応しているわけではないため、あらかじめ確認しておきましょう。
デュアルSIMのメリットは、通信障害時にメインの通信が不通になってしまった際にサブの通信でカバーできること。近年では通信障害が増加傾向にあるなか、QR決済や連絡手段もスマホに集約していることから、サブ回線を設定しておくと心強いといえます。
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